高齢者デジタルデバイド解消に向けた実証事業 中間結果

渋谷区は、スマートフォン(以下、スマホ)を保有していない65歳以上(令和4年3月31日時点)の区民に、スマホを2年間無料で貸し出し、機器やアプリの活用を支援する事業を実施しています。2021年9月の事業開始から1年が経ち、参加者にアンケートを実施した中間レポートがまとまりました。

結果によると、「LINEを使ってみたい」(30.3%)、「貸与後に毎日(スマホを)使う習慣ができた」(71%)など、施策の効果が確認できます。

実は、事業を提案したのが私でした。2019年に発生した台風災害で、渋谷区には避難勧告が発令されていましたが、渋谷区が発信する避難所に関する情報が、高齢者にはほとんど届かなかったからです。中間レポートで事業の成果が確認でき、うれしく感じます。

最近では、行政や企業からの情報発信はメールやSNSなどでというケースが増え、スマホを利用していない高齢者には情報が届きにくい状況が発生しています。使い方のサポートがあれば、高齢者もスマホを使うことができます。また、これまでの情報発信方法も継続するなどして、誰にでも情報が行き届くようにしていくことが重要です。

高齢者に対しては、今後も、自分のスマホを持ち続けてもらえるよう、ソフト面でのフォローを充実化させていきます。

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